「インストール - Linux OS」の版間の差分
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== 概要 == | == 概要 == | ||
まず、使用するLinuxディストリビューションを選択して、公式Webサイトから対応するISOイメージをダウンロードする。<br> | |||
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インストールメディアの作成には、ダウンロードしたISOイメージをDVDに焼く、あるいは、USBメモリに書き込む。<br> | |||
USBメモリを使用する場合は、Rufus等の専用ツールを使用して起動可能なUSBメモリを作成する。<br> | |||
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次に、PCをインストールメディアから起動する。<br> | |||
これには、BIOS / UEFIの設定で起動順序を変更する必要があることがある。<br> | |||
多くの場合、起動時に[F2]キーまたは[Delete]キーを押下することにより、BIOS/UEFI画面に入ることができる。<br> | |||
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インストーラが起動した後、言語設定から始まり、インストールの種類を選択する。<br> | |||
一般的に、「通常インストール」と「カスタムインストール」があり、ビギナーの場合は通常インストールを推奨する。<br> | |||
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パーティション設定は重要なステップである。<br> | |||
既存のOSと共存させるデュアルブート構成にする、あるいは、システム全体をLinuxに置き換えるかを決める。<br> | |||
カスタムパーティションを作成する場合は、ルートパーティション (/) とスワップ領域が最低限必要である。<br> | |||
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その後、タイムゾーンの設定、キーボードレイアウトの選択、ユーザアカウントとパスワードの設定を行う。<br> | |||
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上記の基本設定が完了後、システムファイルのコピーが始まる。<br> | |||
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インストール完了後、システムを再起動する。<br> | |||
この時、インストールメディアを取り外す。<br> | |||
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再起動後、インストールしたLinuxシステムが起動する。<br> | |||
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システムの更新とドライバのインストール等を行う。<br> | |||
特にGPUやWi-Fi等のハードウェアドライバは、追加でインストールが必要になることがある。<br> | |||
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初めてLinuxをインストールする場合は、使用するハードウェアとの互換性を事前に確認することを推奨する。<br> | |||
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<u>※注意</u><br> | <u>※注意</u><br> | ||
<u>LinuxをUSBメモリで使用するには、読み書き速度の速いものを使用する必要がある。</u><br> | <u>LinuxをUSBメモリで使用するには、読み書き速度の速いものを使用する必要がある。</u><br> | ||
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! colspan="2" style="background-color:#44CC99;" | 推奨するUSBメモリ | ! colspan="2" style="text-align: center; background-color:#44CC99;" | 推奨するUSBメモリ | ||
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LinuxをUSBストレージにインストールするには、ドライバが充実しているLive USBを使用するのが便利である。<br> | LinuxをUSBストレージにインストールするには、ドライバが充実しているLive USBを使用するのが便利である。<br> | ||
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==== | ==== SUSE ==== | ||
SUSEでLinuxのイメージファイルをUSBストレージにインストールする場合は、SUSE Studio Imagewriterを使用する。<br> | |||
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Imagewriterをインストールするには、以下に示すコマンドを実行する。<br> | |||
sudo zypper install imagewriter | sudo zypper install imagewriter | ||
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==== Windows ==== | ==== Windows ==== | ||
Windows上でLiveメディアをUSBストレージにインストールする場合は、Universal USB Installerを使用するとよい。<br> | |||
<br> | <br> | ||
<u>※注意</u><br> | <u>※注意</u><br> | ||
<u>UNetbootin | <u>UNetbootin 625を使用して、CentOSをUSBストレージにインストールした場合、作成したUSBストレージでは起動しないとの報告がある。</u><br> | ||
<br><br> | <br><br> | ||
== USBストレージへのインストール == | == USBストレージへのインストール == | ||
LinuxをUSBストレージにインストールする場合、多くはLive USBを作成して起動することを意味している。<br> | |||
しかし、Liveメディアは、作成したファイル等が保存できない。<br> | |||
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Live DVD / Live USBで起動したLinuxから実行するインストーラでは、通常はHDD / SSDをインストール先としているが、<br> | Live DVD / Live USBで起動したLinuxから実行するインストーラでは、通常はHDD / SSDをインストール先としているが、<br> | ||
手動でインストール先をUSBストレージを指定すれば、LinuxをUSBストレージにインストールすることができる。<br> | 手動でインストール先をUSBストレージを指定すれば、LinuxをUSBストレージにインストールすることができる。<br> | ||
<br> | <br> | ||
例えば、HDD / SSDが/dev/sda、Live DVDのドライブが/dev/sdb、USBストレージが/dev/ | 例えば、HDD / SSDが/dev/sda、Live DVDのドライブが/dev/sdb、USBストレージが/dev/sdcにマッピングされる場合、Linuxのインストール先として/dev/sdcを選択する。<br> | ||
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== | == セキュアブートが有効の場合 == | ||
==== DELL | ==== DELL PC ==== | ||
===== AHCIモード ===== | |||
[[DELL_-_SATAモード# | [[DELL_-_SATAモード#AHCIモードへの変更|DELL - SATAモード]]を参照して、BIOS/UEFI設定画面にて、SATAモードをAHCIモードに変更する。<br> | ||
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===== ブートローダの指定 ===== | |||
ブートローダが認識されない場合、以下に示す手順を行う。<br> | |||
<br> | <br> | ||
# BIOS/UEFI画面に移動して、画面左ペインから[General] - [Boot Sequence]を選択する。<br> | |||
# 画面右ペインから[Add Boot Option]を押下する。 | |||
#* [Boot Option Name] | |||
#*: 任意の名前 | |||
#* [File System List] | |||
#*: インストールメディアのストレージを選択 | |||
#* [File Name] | |||
#*: /EFI/xxx/shim.efiファイル | |||
#*: または | |||
#*: /EFI/xxx/bootx64.efiファイル | |||
# [OK]ボタンを押下する。 | |||
# [Boot Sequence]を最上位にする。 | |||
# [Apply]ボタンを押下する。 | |||
<br><br> | <br><br> | ||
__FORCETOC__ | __FORCETOC__ | ||
[[カテゴリ:RHEL]][[カテゴリ:SUSE]] | [[カテゴリ:RHEL]][[カテゴリ:SUSE]] |
2024年11月23日 (土) 17:47時点における最新版
概要
まず、使用するLinuxディストリビューションを選択して、公式Webサイトから対応するISOイメージをダウンロードする。
インストールメディアの作成には、ダウンロードしたISOイメージをDVDに焼く、あるいは、USBメモリに書き込む。
USBメモリを使用する場合は、Rufus等の専用ツールを使用して起動可能なUSBメモリを作成する。
次に、PCをインストールメディアから起動する。
これには、BIOS / UEFIの設定で起動順序を変更する必要があることがある。
多くの場合、起動時に[F2]キーまたは[Delete]キーを押下することにより、BIOS/UEFI画面に入ることができる。
インストーラが起動した後、言語設定から始まり、インストールの種類を選択する。
一般的に、「通常インストール」と「カスタムインストール」があり、ビギナーの場合は通常インストールを推奨する。
パーティション設定は重要なステップである。
既存のOSと共存させるデュアルブート構成にする、あるいは、システム全体をLinuxに置き換えるかを決める。
カスタムパーティションを作成する場合は、ルートパーティション (/) とスワップ領域が最低限必要である。
その後、タイムゾーンの設定、キーボードレイアウトの選択、ユーザアカウントとパスワードの設定を行う。
上記の基本設定が完了後、システムファイルのコピーが始まる。
インストール完了後、システムを再起動する。
この時、インストールメディアを取り外す。
再起動後、インストールしたLinuxシステムが起動する。
システムの更新とドライバのインストール等を行う。
特にGPUやWi-Fi等のハードウェアドライバは、追加でインストールが必要になることがある。
初めてLinuxをインストールする場合は、使用するハードウェアとの互換性を事前に確認することを推奨する。
※注意
LinuxをUSBメモリで使用するには、読み書き速度の速いものを使用する必要がある。
推奨するUSBメモリ | |
---|---|
最大転送速度200[MB/s] |
Live USBの作成
LinuxをUSBストレージにインストールするには、ドライバが充実しているLive USBを使用するのが便利である。
SUSE
SUSEでLinuxのイメージファイルをUSBストレージにインストールする場合は、SUSE Studio Imagewriterを使用する。
Imagewriterをインストールするには、以下に示すコマンドを実行する。
sudo zypper install imagewriter
Windows
Windows上でLiveメディアをUSBストレージにインストールする場合は、Universal USB Installerを使用するとよい。
※注意
UNetbootin 625を使用して、CentOSをUSBストレージにインストールした場合、作成したUSBストレージでは起動しないとの報告がある。
USBストレージへのインストール
LinuxをUSBストレージにインストールする場合、多くはLive USBを作成して起動することを意味している。
しかし、Liveメディアは、作成したファイル等が保存できない。
Live DVD / Live USBで起動したLinuxから実行するインストーラでは、通常はHDD / SSDをインストール先としているが、
手動でインストール先をUSBストレージを指定すれば、LinuxをUSBストレージにインストールすることができる。
例えば、HDD / SSDが/dev/sda、Live DVDのドライブが/dev/sdb、USBストレージが/dev/sdcにマッピングされる場合、Linuxのインストール先として/dev/sdcを選択する。
セキュアブートが有効の場合
DELL PC
AHCIモード
DELL - SATAモードを参照して、BIOS/UEFI設定画面にて、SATAモードをAHCIモードに変更する。
ブートローダの指定
ブートローダが認識されない場合、以下に示す手順を行う。
- BIOS/UEFI画面に移動して、画面左ペインから[General] - [Boot Sequence]を選択する。
- 画面右ペインから[Add Boot Option]を押下する。
- [Boot Option Name]
- 任意の名前
- [File System List]
- インストールメディアのストレージを選択
- [File Name]
- /EFI/xxx/shim.efiファイル
- または
- /EFI/xxx/bootx64.efiファイル
- [Boot Option Name]
- [OK]ボタンを押下する。
- [Boot Sequence]を最上位にする。
- [Apply]ボタンを押下する。