「インストール - ATIグラフィックドライバ」の版間の差分
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#:* PAL | #:* PAL | ||
#:*: Vega 10以降のハードウェアをサポートする。 | #:*: Vega 10以降のハードウェアをサポートする。 | ||
#:*: <code>--opencl= | #:*: <code>--opencl=rocr</code> | ||
#:* legacy | #:* legacy | ||
#:*: Vega 10より古いハードウェアをサポートする。 | #:*: Vega 10より古いハードウェアをサポートする。 | ||
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#:* PALとlegacy | #:* PALとlegacy | ||
#:*: 両方サポートする。 | #:*: 両方サポートする。 | ||
#:*: <code>--opencl= | #:*: <code>--opencl=rocr,legacy</code> | ||
#: <br> | #: <br> | ||
#: 例えば、Radeon RX550の場合はVega 10より古いため、<code>--opencl=legacy</code>となる。<br> | #: 例えば、Radeon RX550の場合はVega 10より古いため、<code>--opencl=legacy</code>となる。<br> | ||
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#: <code>sudo ./amdgpu-install --opencl=legacy</code> | #: <code>sudo ./amdgpu-install --opencl=legacy</code> | ||
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# | # もし、グラフィックドライバのインストール時において、DKMS関連のエラーが出力される場合は、<code>--no-dkms</code>オプションを付加してインストールする。<br><u>※ただし、これはAMD GPU Proでは動作しないことに注意すること。</u><br> | ||
#: <code>sudo ./amdgpu-install --opencl=legacy --no-dkms</code> | #: <code>sudo ./amdgpu-install --opencl=legacy --no-dkms</code> | ||
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#: 次に、以下のライブラリをインストールする。 | |||
#: <code>sudo zypper install amdgpu amdgpu-dkms amdgpu-dkms-firmware</code> | |||
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<u>※注意</u><br> | |||
<u>OpenCLのROCrを使用するには、実行中のユーザに追加の権限が必要な場合がある。</u><br> | |||
<u>一般的に、ユーザを"render"グループまたは"video"グループに追加しなければならない。</u><br> | |||
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<code>clinfo</code>コマンドやその他のopenCLを使用したソフトウェアが動作しない場合は、まず、レンダーノードの所有権とパーミッションを確認する。<br> | |||
ls -l /dev/dri/render* | |||
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次に、レンダーノードがrenderグループに所属している場合、かつ、全てのユーザが読み書きできない場合、現在のユーザをrenderグループに追加する。<br> | |||
sudo usermod -aG render $USER | |||
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また、レンダーノードがvideoグループに所属している場合、かつ、全てのユーザが読み書きできない場合、現在のユーザをvideoグループに追加する。<br> | |||
sudo usermod -aG video $USER | |||
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もし、AMD GPU ProのOpenGL部分を省いてOpenCL部分のみをインストールすることが望ましい場合、<code>--headless</code>オプションを付加してインストールする。<br> | |||
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==== オープンソースのグラフィックドライバ ==== | ==== オープンソースのグラフィックドライバ ==== | ||
AMDGPUは、GCN1(Radeon HD 7000)以降のグラフィックボードにおいて、<br> | AMDGPUは、GCN1(Radeon HD 7000)以降のグラフィックボードにおいて、<br> |
2021年10月31日 (日) 13:35時点における版
概要
オープンソースおよびプロプライエタリのATI / AMDグラフィックドライバをインストールする手順を記載する。
グラフィックカードを交換する場合は、まず、ATI / AMDグラフィックドライバをアンインストールすることを推奨する。
NVIDIAグラフィックドライバをインストールする前に
まず、X11の設定をバックアップする。
sudo cp /etc/X11/xorg.conf.install /etc/X11/xorg.conf.install_org.conf sudo cp /etc/X11/xorg.conf.d /etc/X11/xorg.conf.d_org sudo cp /usr/share/X11/xorg.conf.d /usr/share/X11/xorg.conf.d_org
ATI / AMDグラフィックドライバのインストール
プロプライエタリのグラフィックドライバ
- AMT / ATIの公式Webサイトにアクセスして、プロプライエタリのドライバを手動で選択およびダウンロードする。
- ダウンロードしたドライバを解凍する。
- tar -Jxvf amdgpu-pro-<バージョン>.tar.xz
- cd ~/Downloads/amdgpu-pro-<バージョン>
- グラフィックドライバをインストールする。
パッケージ管理システムからのメッセージを回避するために、-y
オプションの使用を推奨する。- OpenCLにおいて、利用可能な2つの
--opencl
オプションが存在する。
- PAL
- Vega 10以降のハードウェアをサポートする。
--opencl=rocr
- legacy
- Vega 10より古いハードウェアをサポートする。
--opencl=legacy
- PALとlegacy
- 両方サポートする。
--opencl=rocr,legacy
- PAL
- 例えば、Radeon RX550の場合はVega 10より古いため、
--opencl=legacy
となる。 - また、
--headless
オプションは、ディスプレイに接続しない状態でもGPU演算を行う場合に使用する。 sudo ./amdgpu-install --opencl=legacy
- OpenCLにおいて、利用可能な2つの
- もし、グラフィックドライバのインストール時において、DKMS関連のエラーが出力される場合は、
--no-dkms
オプションを付加してインストールする。
※ただし、これはAMD GPU Proでは動作しないことに注意すること。
sudo ./amdgpu-install --opencl=legacy --no-dkms
- 次に、以下のライブラリをインストールする。
sudo zypper install amdgpu amdgpu-dkms amdgpu-dkms-firmware
※注意
OpenCLのROCrを使用するには、実行中のユーザに追加の権限が必要な場合がある。
一般的に、ユーザを"render"グループまたは"video"グループに追加しなければならない。
clinfo
コマンドやその他のopenCLを使用したソフトウェアが動作しない場合は、まず、レンダーノードの所有権とパーミッションを確認する。
ls -l /dev/dri/render*
次に、レンダーノードがrenderグループに所属している場合、かつ、全てのユーザが読み書きできない場合、現在のユーザをrenderグループに追加する。
sudo usermod -aG render $USER
また、レンダーノードがvideoグループに所属している場合、かつ、全てのユーザが読み書きできない場合、現在のユーザをvideoグループに追加する。
sudo usermod -aG video $USER
もし、AMD GPU ProのOpenGL部分を省いてOpenCL部分のみをインストールすることが望ましい場合、--headless
オプションを付加してインストールする。
オープンソースのグラフィックドライバ
AMDGPUは、GCN1(Radeon HD 7000)以降のグラフィックボードにおいて、
グラフィックスコアネクストチップセットに基づく新しいAMD / ATI Radeon用の次世代のオープンソースドライバである。
ここでは、Radeon HD 7000以降のみに対応するAMD GPUオープンソースドライバをインストールする。
sudo zypper install xf86-video-amdgpu kernel-firmware
ATI / AMDグラフィックドライバのアンインストール
プロプライエタリのグラフィックドライバ
全てのコンポーネントを削除するには、任意の場所からアンインストールスクリプトを実行する。
All-OpenコンポーネントとProコンポーネントのどちらをインストールしたかに応じて、以下のいずれかのコマンドを実行する。
# All-Openコンポーネントをインストールしている場合 amdgpu-uninstall # Proコンポーネントをインストールしている場合 amdgpu-pro-uninstall
ドライバのアンインストール後、PCを再起動する。
オープンソースのグラフィックドライバ
Radeon HD 7000以降のみに対応するAMD GPUオープンソースドライバをアンインストールする。
sudo zypper remove xf86-video-amdgpu kernel-firmware
ドライバのアンインストール後、PCを再起動する。
ハイブリッドグラフィックス設定
個別のAMD GPUを搭載したラップトップPCでは、内蔵Intel GPUをプライマリとして使用して、特定のソフトウェアに対してのみAMD GPUをアクティブ化することができる。
これにより、バッテリ寿命を伸ばすことができる。これを、オフロードと呼ぶ。
(特に、ゲーム、エミュレータ、CAD等のソフトウェアで有利になる)
まず、[YaST] - [ブートローダ] - [カーネルパラメータ]タブを選択して、以下の設定を追記する。
amdgpu.si_support=1 radeon.si_support=0
上記の設定により、カーネルにAMD GPUドライバを使用して、Radeonドライバを使用しないようできる。
変更を保存して、PCを再起動する。
AMD GPUが利用可能であることを確認するには、以下のコマンドを実行する。
以下の出力において、2つの重要な点を確認する。
まず、プロバイダが2つあり、プロバイダ0はIntel GPU、プロバイダ1はAMD GPUである。
# 実行 xrandr --listproviders # 出力 Providers: number : 2 Provider 0: id: 0x69; cap: 0xf (Source Output, Sink Output, Source Offload, Sink Offload); crtcs: 3; outputs: 7; associated providers: 1; name: modesetting output eDP-1 output VGA-1 output HDMI-1 output DP-1 output HDMI-2 output DP-2 output HDMI-3 Provider 1: id: 0x3f; cap: 0xd (Source Output, Source Offload, Sink Offload); crtcs: 0; outputs: 0; associated providers: 1; name: AMD Radeon HD 8600M Series @ pci:0000:01:00.0
AMD GPUが適切に使用可能であることを確認するには、以下のコマンドを実行する。
# 実行 DRI_PRIME=1 glxinfo | grep “OpenGL renderer” # 出力 OpenGL renderer string: AMD Radeon HD 8600M Series (HAINAN / DRM 3.23.0 / 4.16.8-1-default, LLVM 6.0.0)
特定のソフトウェアに対して、グラフィック処理をAMD GPUにオフロードするには、DRI_PRIME=1
を付加して実行する。
例えば、端末からIntel GPUではなく、AMD GPUを使用してSteamを実行するには、以下のように実行する。
DRI_PRIME=1 Steam
また、デスクトップエントリファイルを作成して、AMD GPUにオフロードするソフトウェアに対してDRI_PRIME=1
を付加して実行してもよい。