「インストール - Azure Data Studio」の版間の差分

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== 依存関係のインストール ==
== 依存関係のインストール ==
依存関係が不足する場合があるので、次のコマンドを実行してこれらの依存関係をインストールする。<br>
依存関係のライブラリが必要な場合は、以下に示すライブラリをインストールする。<br>
  sudo yum install libXScrnSaver
# RHEL
  sudo dnf install libXScrnSaver libxss1 libgconf-2-4 libunwind8
# SUSE
sudo zypper install xscreensaver libXss1 gconf2 libunwind
<br><br>
<br><br>


== インストール方法 ==
== Azure Data Studioのインストール ==
インストーラまたはtar.gzアーカイブを使用することで、Linux用のAzure Data Studioをダウンロードする。<br>
RPMファイルまたはTarballを使用してインストールする。<br>
* rpm
[https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/azure-data-studio/download-azure-data-studio?view=sql-server-ver15 MicrosoftのWebサイト]からAzure Data Studioをダウンロードする。<br>
* tar.gz
<br>
<br>
Azure Data Studioを起動するには、新しいターミナル ウィンドウを開いて次のコマンドを実行する。<br>
==== RPMファイルからインストール ====
  # rpmを使用する場合
Azure Data Studioをインストールする。<br>
  # RHEL
# CentOS
  sudo dnf install azuredatastudio-linux-<version string>.rpm
  sudo yum install azuredatastudio-linux-<version string>.rpm
   
   
  # SUSE
  # SUSE
  sudo zypper install azuredatastudio-linux-<version string>.rpm
  sudo zypper install azuredatastudio-linux-<version string>.rpm
<br>
<br>
  # tar.gzファイルを使用する場合
コンソールからAzure Data Studioを起動する。<br>
azuredatastudio
<br>
==== Tarballからインストール ====
ダウンロードしたファイルを解凍する。<br>
tar xf azuredatastudio-linux-<バージョン>.tar.gz
mv azuredatastudio-linux-<バージョン>/* <Azure Data Studioのインストールディレクトリ> # 必要な場合
<br>
必要ならば、~/.profileファイル等に環境変数<code>PATH</code>を追記する。<br>
vi ~/.profile
<br>
<syntaxhighlight lang="sh">
# ~/.profileファイル
export PATH="<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>:$PATH"
</syntaxhighlight>
<br>
Azure Data Studioのデスクトップエントリファイルを作成する。<br>
vi ~/.local/share/applications/AzureDataStudio.desktop
<br>
<syntaxhighlight lang="ini">
# ~/.local/share/applications/AzureDataStudio.desktopファイル
   
   
  tar zxvf azuredatastudio-linux-<version string>.tar.gz
  [Desktop Entry]
Type=Application
Name=Azure Data Studio
GenericName=Text Editor
Comment=Data Management Tool that enables you to work with SQL Server, Azure SQL DB and SQL DW from Windows, macOS and Linux.
Exec=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/azuredatastudio --unity-launch %F
Icon=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/resources/app/resources/linux/code.png
Categories=TextEditor;Development;IDE;
MimeType=text/plain;inode/directory;application/x-azuredatastudio-workspace;
Keywords=azuredatastudio;
StartupNotify=false
StartupWMClass=azuredatastudio
Actions=new-empty-window;
   
   
  echo 'export PATH="~/azuredatastudio-linux-x64:$PATH"' >> ~/.bashrc
  [Desktop Action new-empty-window]
  source ~/.bashrc
Name=New Empty Window
Exec=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/azuredatastudio --new-window %F
Icon=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/resources/app/resources/linux/code.png
  </syntaxhighlight>
<br>
<br>
Azure Data Studioを起動する時は、以下のコマンドを実行する。<br>
vi ~/.local/share/applications/AzureDataStudio-url-handler.desktop
  azuredatastudio
<br>
<syntaxhighlight lang="ini">
# ~/.local/share/applications/AzureDataStudio-url-handler.desktopファイル
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=Azure Data Studio - URL Handler
GenericName=Text Editor
Comment=Azure Data Studio
Exec=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/azuredatastudio --open-url %U
Icon=/home/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/resources/app/resources/linux/code.png
  Categories=Utility;TextEditor;Development;IDE;
MimeType=x-scheme-handler/azuredatastudio;
Keywords=azuredatastudio;
NoDisplay=true
StartupNotify=true
</syntaxhighlight>
<br><br>
<br><br>


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最新の更新プログラムを確認するには、ウィンドウの左下にある歯車アイコンを押下し、 [更新プログラムのチェック]を選択する。<br>
最新の更新プログラムを確認するには、ウィンドウの左下にある歯車アイコンを押下し、 [更新プログラムのチェック]を選択する。<br>
<br><br>
<br><br>
== Azure Data Studioのアンインストール ==
==== RPMファイルからインストールした場合 ====
インストールされているソフトウェアの一覧を表示する。<br>
sudo rpm -qa | less
# または
# RHEL
sudo dnf list | less
# SUSE
sudo zypper list | less
<br>
Azure Data Studioパッケージに関する情報を取得する。<br>
sudo rpm -qa azuredatastudio
# または
# RHEL
sudo dnf list azuredatastudio
# SUSE
sudo zypper list azuredatastudio
<br>
Azure Data Studioをアンインストールする。<br>
sudo rpm -e azuredatastudio
# または
# RHEL
sudo dnf remove azuredatastudio
# SUSE
sudo zypper remove azuredatastudio
<br>
==== Tarballからインストールした場合 ====
Azure Data Studioのインストールディレクトリを削除する。<br>
rm -rf <Azure Data Studioのインストールディレクトリ>
<br>
Azure Data Studioのデスクトップエントリファイルを削除する。<br>
rm ~/.local/share/applications/AzureDataStudio.desktop \
    ~/.local/share/applications/AzureDataStudio-url-handler.desktop
<br><br>
== MySQLとの連携 ==
Azure Data StudioのMySQL拡張機能を使用すると、インテリセンス、コードスニペット、ソース管理統合、ネイティブJupyter Notebooks、統合ターミナル等、<br>
Azure Data Studioの最新の機能を活用しながら、他のデータベースと同様にMySQLデータベースへの接続、クエリ、管理ができる。<br>
<br>
※注意<br>
Microsoft Entra IDは、Azure Active Directory(Azure AD)の新しい名前であるが、既存の環境を混乱させないために、<br>
UIフィールド、接続プロバイダ、エラーコード、コマンドレット等の一部のハードコードされた要素には、Azure ADが残っている。<br>
<br>
MySQLで利用可能なAzure Data Studioの機能を以下に示す。<br>
* オンプレミス、仮想マシン、他のクラウドのマネージドMySQL、Azure Database for MySQLでホストされているMySQLサーバに接続できるコネクションマネージャ。
* 任意の認証方式を選択可能。 (MySQLネイティブ認証およびMicrosoft Entra認証)
* データベースオブジェクトの検索可能なオブジェクトエクスプローラビュー (オートコンプリート機能付き)
* インテリセンス、シンタックスハイライト、コードスニペットによるクエリの作成と編集。
* クエリ結果をCSV、JSON、XML、Excelに保存する機能。
* Bash、PowerShell、cmd.exe用の統合ターミナル。
* Gitによるソース管理統合。
* カスタマイズ可能なダッシュボードとインサイトウィジェット。
* カスタマイズ可能なキーボードショートカット、マルチタブサポート、カラーテーマオプション等。
* 接続を整理するためのサーバグループ。
<br>
==== MySQL拡張機能のインストール ====
# Azure Data Studioのサイドバーから拡張機能アイコンを選択する。
# 検索欄に<u>MySQL</u>と入力して、MySQL拡張機能を選択して、インストールする。
# インストール後、[再読み込み]ボタンを押下して、Azure Data Studioで拡張機能を有効にする。
<br>
==== MySQLサーバへの接続 ====
# Azure Data Studioを起動する。
# Azure Data Studioのサイドバーから接続アイコンを選択して、[新しい接続]アイコンを選択する。
# Azure Data Studioの右下に[接続の詳細]が表示される。
#* [接続の種類]
#*: MySQL
#* [サーバー名]
#*: MySQLサーバ名を入力する。
#* [ユーザー名]
#*: MySQLサーバのユーザ名を入力する。
#* [パスワード]
#*: ユーザ名に対応するパスワードを入力する。
#* [データベース名]
#*: 任意 (最初に接続するデータベース名を入力する)
#* [サーバーグループ]
#*: 任意
#*: このオプションは、この接続を作成した特定のサーバグループに割り当てることができる。
#* [名前]
#*: この接続に対する名前を入力する。
#: <br>
# 3306番以外のポート番号等を入力する場合やSSLの設定を行う場合は、[詳細設定]ボタンを押下する。
# [接続]ボタンを押下する。
# 接続に成功すると、Azure Data Studioの[SERVERS]サイドバーに、MySQLサーバ接続が表示される。
<br>
==== データベースの作成 ====
# [SERVERS]サイドバーにあるMySQLサーバを右クリックして、[新しいクエリ]を選択する。
# クエリエディタが開く。
# データベースを作成する。<br>以下の例では、sampledbという名前のデータベースを作成している。
#: <code>CREATE DATABASE IF NOT EXIST sampledb</code>
#: <code>CHARACTER SET=utf8mb4</code>
#: <code>COLLATE utf8mb4_general_ci;</code>
# ツールバーから[実行]アイコン ([F5]キーでも可) を選択して、クエリを実行する。<br>この時、クエリの進行状況を示す通知が[メッセージ]ペインに表示される。
# [SERVERS]サイドバーのMySQLサーバの下にあるDatabasesを右クリックして、[Refresh]を選択する。
# Databasesノードの下に表示されているsampledbを確認する。
<br>
==== テーブルの作成 ====
# クエリエディタのプルダウンから、接続コンテキストを上記で作成したデータベースに変更する。<br>
# テーブルを作成する。<br>以下の例では、sampletableという名前のテーブルを作成している。
#: <code>CREATE TABLE IF NOT EXISTS sampletable(</code>
#: <code>id SERIAL,</code>
#: <code>name VARCHAR (50) NOT NULL,</code>
#: <code>location VARCHAR (50) NOT NULL,</code>
#: <code>email VARCHAR (50) NOT NULL,</code>
#: <code>PRIMARY KEY(id)</code>
#: <code>)</code>
#: <code>CHARACTER SET utf8mb4</code>
#: <code>COLLATE utf8mb4_general_ci;</code>
#: <br>
# ツールバーから[実行]アイコン ([F5]キーでも可) を選択して、クエリを実行する。<br>この時、クエリの進行状況を示す通知が[メッセージ]ペインに表示される。
# [SERVERS]サイドバーのMySQLサーバの下にあるDatabasesの下にあるTablesを右クリックして、[Refresh]を選択する。
# Tablesノードの下に表示されているsampletableを確認する。
<br>
==== レコードの挿入 ====
# クエリエディタのプルダウンから、接続コンテキストを上記で作成したデータベースに変更する。<br>
# 上記で作成したテーブルにレコードを挿入する。
#: <code>INSERT INTO sampletable</code>
#: <code>(id, name, location, email)</code>
#: <code>VALUES</code>
#: <code>(1, 'Orlando', 'Australia', ''),</code>
#: <code>(2, 'Keith', 'India', 'keith0@adventure-works.com'),</code>
#: <code>(3, 'Donna', 'Germany', 'donna0@adventure-works.com'),</code>
#: <code>(4, 'Janet', 'United States','janet1@adventure-works.com');</code>
<br>
テーブルを表示する。<br>
<syntaxhighlight lang="mysql">
SELECT * FROM sampletable;
</syntaxhighlight>
<br>
または、[SERVERS]サイドバーで[<上記で作成したテーブル名>]テーブルを右クリックして、[Select Top 1000]を選択することにより、レコードを照会することができる。<br>
<br><br>
{{#seo:
|title={{PAGENAME}} : Exploring Electronics and SUSE Linux | MochiuWiki
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[[カテゴリ:RHEL]][[カテゴリ:SUSE]]

2024年10月26日 (土) 04:47時点における最新版

概要

Azure Data Studioとは、Windows、macOS、Linux上でオンプレミスプラットフォーム、クラウドデータプラットフォームの
クロスプラットフォームデータベースツールである。

Azure Data Studioでは、IntelliSense、コードスニペット、ソース管理の統合、統合されたターミナルを含む最新のエディターが提供されている。
これは、クエリ結果セットのグラフ化機能とカスタマイズ可能なダッシュボードが組み込まれている。


依存関係のインストール

依存関係のライブラリが必要な場合は、以下に示すライブラリをインストールする。

# RHEL
sudo dnf install libXScrnSaver libxss1 libgconf-2-4 libunwind8

# SUSE
sudo zypper install xscreensaver libXss1 gconf2 libunwind



Azure Data Studioのインストール

RPMファイルまたはTarballを使用してインストールする。
MicrosoftのWebサイトからAzure Data Studioをダウンロードする。

RPMファイルからインストール

Azure Data Studioをインストールする。

# RHEL
sudo dnf install azuredatastudio-linux-<version string>.rpm

# SUSE
sudo zypper install azuredatastudio-linux-<version string>.rpm


コンソールからAzure Data Studioを起動する。

azuredatastudio


Tarballからインストール

ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf azuredatastudio-linux-<バージョン>.tar.gz
mv azuredatastudio-linux-<バージョン>/* <Azure Data Studioのインストールディレクトリ>  # 必要な場合


必要ならば、~/.profileファイル等に環境変数PATHを追記する。

vi ~/.profile


 # ~/.profileファイル
 
 export PATH="<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>:$PATH"


Azure Data Studioのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/AzureDataStudio.desktop


 # ~/.local/share/applications/AzureDataStudio.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=Azure Data Studio
 GenericName=Text Editor
 Comment=Data Management Tool that enables you to work with SQL Server, Azure SQL DB and SQL DW from Windows, macOS and Linux.
 Exec=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/azuredatastudio --unity-launch %F
 Icon=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/resources/app/resources/linux/code.png
 Categories=TextEditor;Development;IDE;
 MimeType=text/plain;inode/directory;application/x-azuredatastudio-workspace;
 Keywords=azuredatastudio;
 StartupNotify=false
 StartupWMClass=azuredatastudio
 Actions=new-empty-window;
 
 [Desktop Action new-empty-window]
 Name=New Empty Window
 Exec=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/azuredatastudio --new-window %F
 Icon=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/resources/app/resources/linux/code.png


vi ~/.local/share/applications/AzureDataStudio-url-handler.desktop


 # ~/.local/share/applications/AzureDataStudio-url-handler.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=Azure Data Studio - URL Handler
 GenericName=Text Editor
 Comment=Azure Data Studio
 Exec=/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/azuredatastudio --open-url %U
 Icon=/home/<Azure Data Studioのインストールディレクトリ>/resources/app/resources/linux/code.png
 Categories=Utility;TextEditor;Development;IDE;
 MimeType=x-scheme-handler/azuredatastudio;
 Keywords=azuredatastudio;
 NoDisplay=true
 StartupNotify=true



更新プログラムをチェック

最新の更新プログラムを確認するには、ウィンドウの左下にある歯車アイコンを押下し、 [更新プログラムのチェック]を選択する。


Azure Data Studioのアンインストール

RPMファイルからインストールした場合

インストールされているソフトウェアの一覧を表示する。

sudo rpm -qa | less

# または

# RHEL
sudo dnf list | less

# SUSE
sudo zypper list | less


Azure Data Studioパッケージに関する情報を取得する。

sudo rpm -qa azuredatastudio

# または

# RHEL
sudo dnf list azuredatastudio

# SUSE
sudo zypper list azuredatastudio


Azure Data Studioをアンインストールする。

sudo rpm -e azuredatastudio

# または

# RHEL
sudo dnf remove azuredatastudio

# SUSE
sudo zypper remove azuredatastudio


Tarballからインストールした場合

Azure Data Studioのインストールディレクトリを削除する。

rm -rf <Azure Data Studioのインストールディレクトリ>


Azure Data Studioのデスクトップエントリファイルを削除する。

rm ~/.local/share/applications/AzureDataStudio.desktop \
   ~/.local/share/applications/AzureDataStudio-url-handler.desktop



MySQLとの連携

Azure Data StudioのMySQL拡張機能を使用すると、インテリセンス、コードスニペット、ソース管理統合、ネイティブJupyter Notebooks、統合ターミナル等、
Azure Data Studioの最新の機能を活用しながら、他のデータベースと同様にMySQLデータベースへの接続、クエリ、管理ができる。

※注意
Microsoft Entra IDは、Azure Active Directory(Azure AD)の新しい名前であるが、既存の環境を混乱させないために、
UIフィールド、接続プロバイダ、エラーコード、コマンドレット等の一部のハードコードされた要素には、Azure ADが残っている。

MySQLで利用可能なAzure Data Studioの機能を以下に示す。

  • オンプレミス、仮想マシン、他のクラウドのマネージドMySQL、Azure Database for MySQLでホストされているMySQLサーバに接続できるコネクションマネージャ。
  • 任意の認証方式を選択可能。 (MySQLネイティブ認証およびMicrosoft Entra認証)
  • データベースオブジェクトの検索可能なオブジェクトエクスプローラビュー (オートコンプリート機能付き)
  • インテリセンス、シンタックスハイライト、コードスニペットによるクエリの作成と編集。
  • クエリ結果をCSV、JSON、XML、Excelに保存する機能。
  • Bash、PowerShell、cmd.exe用の統合ターミナル。
  • Gitによるソース管理統合。
  • カスタマイズ可能なダッシュボードとインサイトウィジェット。
  • カスタマイズ可能なキーボードショートカット、マルチタブサポート、カラーテーマオプション等。
  • 接続を整理するためのサーバグループ。


MySQL拡張機能のインストール

  1. Azure Data Studioのサイドバーから拡張機能アイコンを選択する。
  2. 検索欄にMySQLと入力して、MySQL拡張機能を選択して、インストールする。
  3. インストール後、[再読み込み]ボタンを押下して、Azure Data Studioで拡張機能を有効にする。


MySQLサーバへの接続

  1. Azure Data Studioを起動する。
  2. Azure Data Studioのサイドバーから接続アイコンを選択して、[新しい接続]アイコンを選択する。
  3. Azure Data Studioの右下に[接続の詳細]が表示される。
    • [接続の種類]
      MySQL
    • [サーバー名]
      MySQLサーバ名を入力する。
    • [ユーザー名]
      MySQLサーバのユーザ名を入力する。
    • [パスワード]
      ユーザ名に対応するパスワードを入力する。
    • [データベース名]
      任意 (最初に接続するデータベース名を入力する)
    • [サーバーグループ]
      任意
      このオプションは、この接続を作成した特定のサーバグループに割り当てることができる。
    • [名前]
      この接続に対する名前を入力する。

  4. 3306番以外のポート番号等を入力する場合やSSLの設定を行う場合は、[詳細設定]ボタンを押下する。
  5. [接続]ボタンを押下する。
  6. 接続に成功すると、Azure Data Studioの[SERVERS]サイドバーに、MySQLサーバ接続が表示される。


データベースの作成

  1. [SERVERS]サイドバーにあるMySQLサーバを右クリックして、[新しいクエリ]を選択する。
  2. クエリエディタが開く。
  3. データベースを作成する。
    以下の例では、sampledbという名前のデータベースを作成している。
    CREATE DATABASE IF NOT EXIST sampledb
    CHARACTER SET=utf8mb4
    COLLATE utf8mb4_general_ci;
  4. ツールバーから[実行]アイコン ([F5]キーでも可) を選択して、クエリを実行する。
    この時、クエリの進行状況を示す通知が[メッセージ]ペインに表示される。
  5. [SERVERS]サイドバーのMySQLサーバの下にあるDatabasesを右クリックして、[Refresh]を選択する。
  6. Databasesノードの下に表示されているsampledbを確認する。


テーブルの作成

  1. クエリエディタのプルダウンから、接続コンテキストを上記で作成したデータベースに変更する。
  2. テーブルを作成する。
    以下の例では、sampletableという名前のテーブルを作成している。
    CREATE TABLE IF NOT EXISTS sampletable(
    id SERIAL,
    name VARCHAR (50) NOT NULL,
    location VARCHAR (50) NOT NULL,
    email VARCHAR (50) NOT NULL,
    PRIMARY KEY(id)
    )
    CHARACTER SET utf8mb4
    COLLATE utf8mb4_general_ci;

  3. ツールバーから[実行]アイコン ([F5]キーでも可) を選択して、クエリを実行する。
    この時、クエリの進行状況を示す通知が[メッセージ]ペインに表示される。
  4. [SERVERS]サイドバーのMySQLサーバの下にあるDatabasesの下にあるTablesを右クリックして、[Refresh]を選択する。
  5. Tablesノードの下に表示されているsampletableを確認する。


レコードの挿入

  1. クエリエディタのプルダウンから、接続コンテキストを上記で作成したデータベースに変更する。
  2. 上記で作成したテーブルにレコードを挿入する。
    INSERT INTO sampletable
    (id, name, location, email)
    VALUES
    (1, 'Orlando', 'Australia', ),
    (2, 'Keith', 'India', 'keith0@adventure-works.com'),
    (3, 'Donna', 'Germany', 'donna0@adventure-works.com'),
    (4, 'Janet', 'United States','janet1@adventure-works.com');


テーブルを表示する。

 SELECT * FROM sampletable;


または、[SERVERS]サイドバーで[<上記で作成したテーブル名>]テーブルを右クリックして、[Select Top 1000]を選択することにより、レコードを照会することができる。