その他 - バグレポート
概要
開発者および経験豊富なユーザは、http://bugzilla.opensuse.org/ にアクセスして、バグを報告する。
技術者でないユーザは、http://forums.opensuse.org/ にアクセスする。
一般的に、openSUSEプロジェクトには、Linuxユーザと開発者のボランティアネットワークがあり、開発版リリースのテストを通じてopenSUSEの継続的な作成と改良に参加している。
このテスターチームは、関連するバグを発見および報告することにより、Linuxディストリビューションを改善するという共通の使命を担っている。
openSUSEのバグ追跡システムであるBugzillaにて、バグを報告、機能強化のレポートを提出、パッチの提供を行う。
Bugzillaにて、明確で正確な詳細を提供することにより、開発者が不具合を簡単に再現して、迅速な解決策を見つけることができる。
バグ報告者のチームに参加したい場合は、openSUSEバグ報告FAQで情報を確認して、深刻度と優先順位について読み、
新規テスターのためのテスト情報を閲覧する。
また、バグの修正に関する文書で説明されているように、バグを直接修正することも歓迎される。
※注意
openSUSE Leap 15.3以降のopenSUSE Leapは、SUSE Linux Enterpriseのバイナリをベースにビルドされている。
これらの継承されたパッケージに対するバグレポートは、PUBLIC SUSE Linux Enterprise bugzilla製品で追跡されて、SLEリリースマネージャにより優先順位が設定される。
バグレポートの提出
Bugzillaアカウントの作成
既に、OBSアカウントを持っている場合は、Bugzillaアカウントの作成は不要である。
それ以外の場合は、https://idp-portal.suse.com/univention/self-service/#page=createaccount にアクセスして、Bugzillaアカウントを作成する。
Bugzillaへのアクセス
Bugzillaにバグを報告するには、以下に示すリストの中からopenSUSEのバージョンに対応するページにアクセスする。
まず、ログインページが表示される。(BugzillaとopenSUSE wikiのログインは同じ)
- openSUSE Tumbleweed
- openSUSEのローリングリリース版
- openSUSE MicroOS
- トランザクションアップデートのマイクロサービスOS
- openSUSE Kubic
- MicroOSをベースとしたCNCF認定のKubernetes向けディストリビューション
- openSUSE Leap 15.3
- PUBLIC SUSE Linux Enterprise Server 15 SP3
- PUBLIC SUSE Linux Enterprise Desktop 15 SP3
- openSUSE Leap 15.4
- PUBLIC SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4
- PUBLIC SUSE Linux Enterprise Desktop 15 SP4
- 通常リリースの安定版
openSUSEのプロジェクトに関連するバグの一覧は、openSUSEのバグ統計を参照する。
Bugzillaでの作業をより快適にするために、OperaやFirefoxでHelper javascriptsを使用することができる。
これは、WebブラウザからGreasemonkey拡張をインストールする。
バグを検索する
バグを報告する前に、既にそのバグが報告されていないかどうかを検索および確認する。
バグを報告する
Bugzillaは、サポートの代わりになるものではないため、バグを報告する前に、それが本当にバグであることを確認する。
バグかどうかユーザ自身が判断できない場合、まず、メーリングリスト(opensuse-support)で議論する。
SLEから継承したパッケージは、PUBLIC SUSE Linux Enterprise製品(上記リンク参照)で追跡する必要がある。
コミュニティがメンテナンスするパッケージは、openSUSE Distrbution製品で報告されることが期待されている。
もし、ユーザ自身が判断できない場合、openSUSEディストリビューションで報告することにより、Leapリリースマネージャ、審査チーム、個々のチームのトリアージ担当者が、それぞれのPUBLIC SLE製品の下に移動する。
バグを報告する際は、常に正しい製品を選択することにより、問題の早期解決ができる。
また、報告するバグごとに1つの報告書を使用することが重要である。
複数のバグを1つのバグレポートを使用することは、各項目の進捗状況を追跡することが困難になるため、禁止されている。
問題を分割してバグを報告することは、問題を独立して処理するための前提条件となる。
ソフトウェアコンポーネントによって、バグレポートに関する特別な指示がある。
- AppArmorのバグを報告する方法
- ドキュメンテーションのバグを報告する方法
- Factoryのバグを報告する方法
- フォントの問題を報告する方法
- GCCのバグを報告する方法
- GNOMEのバグを報告する方法
- KDEのバグを報告する方法
- カーネルに関するバグの報告方法
- LibreOfficeのバグを報告する方法
- mkinitrdのバグを報告する方法
- MinGWのバグを報告する方法
- Mozilla / Firefoxのバグを報告する方法
- LibreOfficeのバグを報告する方法
- 印刷関連のバグを報告する方法
- Sambaのバグを報告する方法
- Snapperのバグを報告する方法
- X11関連のバグを報告する方法
- Wickedのバグを報告する方法
- ワイヤレス接続のバグを報告する方法
- アプリケーションのクラッシュ時にエラーログを添付する方法
- YaSTやインストールに関連するバグのログを添付する方法
- ZypperやOpenSUSE Updater Appletに関連するバグのログを添付する方法
バグ報告時の正しいコンポーネントとバージョン番号の選択
誤った製品やコンポーネントを選択すると、報告書の担当者を間違えるため、非効率的な処理になる。
また、既に修正されたバグが再び発生する可能性があるため、無駄な作業が発生することもある。
正しい製品、コンポーネント、バージョンを選択することは、ユーザの問題を迅速に再現および解決するために必要不可欠である。
公式Webサイトからダウンロード可能な全てのopenSUSE Leapのバージョンは、[openSUSE Distribution]で扱われる。
バージョン欄では、正しいバージョン(例: openSUSE Leap 15.4)を選択する。
マイルストーンやリリース候補のバージョンを使用している場合、バグレポートでこれを指定することは非常に重要である。
製品バージョンのみを提供するだけでは十分ではない。
Tumbleweedに関するバグレポートは、[openSUSE Tumbleweed]で扱われる。
もし、最新のTumbleweedを使用していない場合、または、どのバージョンでバグが発生するのかを知っている場合は、バグレポートにその旨を明記する。
また、[openSUSE.org]は、bugzilla.opensuse.org自体のバグのみを対象としている。
ドキュメントの不具合を報告する
openSUSEのドキュメントに関する不具合は、 Bugzilla(コンポーネント名 : "Documentation")で報告する。
manページは、対応するソースパッケージの一部、あるいは、man-pagesと呼ばれるグローバルパッケージとして上流で管理されており、openSUSEのドキュメント部門はこれらのドキュメントに対して責任を持たない。
もし、manページに不正確な点を発見した場合は、時間をかけて上流に問題を報告する。
manページの末尾に、バグ報告用のアドレスが記載されている。
バグを修正する
バグ修正のドキュメントで説明されているように、どのユーザもバグ修正に参加することができる。
バグの修正を始める最も簡単な方法は、ジュニアジョブである。
これは、手動で選択された簡単な修正例が記載されており、どのように貢献するかを学ぶことができる。
バグ報告のFAQ
Bugzillaの使用方法、および、バグ報告に関するよくある質問とその回答を記載する。