インストール - PyQt
概要
ここでは、Python3.xにPyQt5をインストールする方法を記載する。
手順の流れは以下の通りである。
- Qtのインストール
- Pythonのインストール
- SIPのインストール
- PyQt5のインストール
- インストールの確認
Qtのインストール
Qtのインストールについては、インストール - Qt5またはインストール - Qt6を参照すること。
PythonまたはAnacondaのインストール
PythonまたはAnacondaのインストールについては、こちらの各ページ(Python、Anaconda)を参照する。
SIPのインストール
SIPはC++プログラムをpythonで利用できるようにするものである。
PyQt5は、SIPを使用してPythonからQtを使えるようにする。
pipコマンドを使用して、以下のコマンドを実行する。
pip3 install SIP
PyQt5のインストール
SIPと同様に、pipコマンドを使用して、以下のコマンドを実行する。
pip3 install PyQt5 pip3 install pyqt5-tools
PyUICのインストール
PythonからQtDesignerで作ったフォーム(.uiファイル)を直接実行することができないので、
PyUICを使用して、.uiファイルを.pyファイルに変換する必要がある。
なお、AnacondaにはPyUICが同梱されている。
PyUICは、PyQtをインストールすれば一緒にインストールされる。
PyUICの使用方法
ターミナルで以下のコマンドを実行すると、.uiファイルが.pyファイルに変換される。(以下の例では、sample.pyファイルとして変換される)
which pyuic5 <PyUICのパス名>/pyuic5 -o sample.py sample.ui
Python Language Serverのインストール
Python Language Serverは、Jediが補完、定義、ホバー、参照、署名ヘルプ、記号を提供している。
Python Language Serverをインストールするには、以下のコマンドを実行する。
pip3 install python-language-server
Python Language Serverをインストールする時、以下に示す依存関係もインストールされる。
リント: コンパイラやインタプリタよりも厳しくソースコードをチェックするプログラム。 リンタ : エディタ上でlintで検出した悪いシンタックスを指摘してくれるもの。 コードフォーマッタ : ソースコードをlintにしたがって自動整形してくれるもの。
- Rope
- 完了と名前変更を行う。
- Pyflakes
- 様々なエラーを検出するリンタ。
- McCabe
- 複雑さをチェックするリンタ。
- pycodestyle
- スタイルチェック用のリンタ。
- pydocstyle
- docstringに沿ったスタイルチェック用のリンタ(初期設定では無効)
- autopep8
- コードフォーマッタ
- YAPF
- コードフォーマッタ(autopep8よりも優先される)
また、extras構文を使用して、Python Language Serverをインストールすることもできる。
以下の例では、YAPFをインストールしている。
pip3 install 'python-language-server[yapf]'
以下の例では、Python Language Serverにおいて、全ての依存関係もインストールしている。
pip3 install 'python-language-server[all]'
もし、'install_requires' must be a string or list of strings
のようなエラーが発生する場合は、setuptools
をアップグレードする。
pip3 install -U setuptools